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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻8号

1997年07月発行

文献概要

症例報告

臍部に発生した悪性黒色腫の1例

著者: 中村哲史12 柏木孝之1 伊藤康裕2 木ノ内基史2 田村俊哉2 高橋英俊2 飯塚一2 浜田弘己3

所属機関: 1市立稚内病院皮膚科 2旭川医科大学皮膚科学教室 3市立稚内病院外科

ページ範囲:P.666 - P.668

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 72歳,男性.2か月前から臍部の直径1.3cm大の扁平隆起性黒色局面に気づいた.色調の濃淡やしみ出しは認めなかったが,表面の一部にびらんと褐色の浸出液を認めた.表在拡大型悪性黒色腫と診断し,周辺は5cm離し,深さは腹膜まで一塊として切除し,右下腹部からのtrans—position fiapで閉鎖した.術後診断はpT3b,N0,MO,Stagellであった.自験例ではreversetranscription-polymerase chain reaction(RT—PCR)法により末梢血チロシナーゼmRNAが証明されたため化学療法を施行し経過を見ていたが,初診後9か月で肝臓の多発性転移をきたし死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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