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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻9号

1997年08月発行

文献概要

症例報告

Rheumatoid neutrophilic dermatitisの1例

著者: 黒瀬浩一郎1 森理1 橋本隆1 一木幹生

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.707 - P.709

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 Rheumatoid neutrophilic dermatitisの1例を報告した.症例は42歳,女性.20歳より慢性関節リウマチにて当院整形外科に通院中.ミゾリビン150mg/日,プレドニゾロン5mg/日,ジクロフェナクナトリウム坐薬100mg/日を処方されている.約1か月前より下肢,続いて掌蹠にわずかな瘙痒感を伴う紅斑,水疱が多発したため,左下腿より生検を施行した.HE染色では表皮下水疱を認め,水疱直下の浸潤細胞は好中球が主体で,核破壊を伴い,一部にリンパ球様の単核球も混在しているが,明らかな血管炎は認めない.また真皮全層にわたる細胞浸潤も認められない.臨床像,組織像より,本症例をrheumatoid neutro—philic dermatitisと診断した.治療として,コルヒチン内服が著効した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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