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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻9号

1997年08月発行

症例報告

乳児に生じたスポロトリコーシスの1例

著者: 坂下さゆり1 滝野長平1 大滝倫子1 加藤卓朗2

所属機関: 1国家公務員等共済組合連合会九段坂病院皮膚科 2済生会川口総合病院皮膚科

ページ範囲:P.714 - P.716

文献概要

 生後3か月男児.生後1か月頃より,左頬部に小丘疹を生じ,徐々に増大した.近医で治療を受けたが改善せず,中心は浅い潰瘍となった.初診時,左頬部中央に10×8mm大の乾燥固着した痂皮塊があり,その周辺に径20mm程度の境界明瞭で辺縁不整の紅斑を認め,紅斑内に粟粒大の膿点を伴う紅色小丘疹が数個散在していた.所属リンパ節は触知しなかった.培養でSporothrixschenckiiを分離した。本症例をスポロトリコーシスの最年少発症例と考え,小児発症例について若干の文献的考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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