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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻9号

1997年08月発行

文献概要

症例報告

胸壁冷膿瘍の1例

著者: 熊谷浩子1 工藤清孝1 宮武博之2

所属機関: 1半田市立半田病院皮膚科 2半田市立半田病院内科

ページ範囲:P.717 - P.719

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 最近では稀な疾患となった胸壁冷膿瘍の1例を経験した.患者は70歳,男性.右側胸水の治療中に,右胸壁に排膿を伴う腫瘤を形成した.胸水および腫瘤の細菌培養,組織検査はすべて陰性であったが,腫瘤組織にpolymerase chainreaction(PCR)法を用いることにより結核菌を同定し,冷膿瘍と診断することができた.抗結核剤の内服にて胸水,腫瘤とも軽快した.冷膿瘍の診断にPCR法は有用であると思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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