icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科51巻9号

1997年08月発行

症例報告

臍部子宮内膜症の1例

著者: 渡辺大輔1 城尚子2 松本義也1 大橋勝1

所属機関: 1名古屋大学医学部皮膚科学教室 2春日井市民病院皮膚科

ページ範囲:P.741 - P.743

文献概要

 48歳,女性.初診の約1年前より臍部に小結節出現.放置していたところ徐々に増大し,径15mm大で茶褐色調,弾性硬の半球状に隆起する腫瘤となる.腫瘍からの出血はなかったが,月経時に随伴する軽い疼痛があった.また腹部手術の既往歴はなく,1回の流産と3回の自然分娩歴があった.組織学的には真皮中層から下層に分泌性の高円柱上皮細胞よりなる大小の腺腔構造が認められ,紡錘形の細胞からなる浮腫状の間質が腺腔の周囲を取り囲んでいる像が認められた.子宮内膜症の発生機序に関する最近の仮説を含め若干の文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら