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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻1号

1998年01月発行

症例報告

ステロイド療法に抵抗した若年男性の全身性エリテマトーデス

著者: 福沢正男1 小岩原冬子1 王玉来1 山崎自子1 河内繁雄1 斎田俊明1

所属機関: 1信州大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.42 - P.45

文献概要

 16歳,男性.1995年3月発熱,蝶型紅斑,爪囲紅斑,口腔内潰瘍で発症し,赤沈亢進,白血球減少,高ガンマグロブリン血症,腎障害,各種自己抗体陽性,低補体血症,病理組織学的に表皮基底層の液状変性が認められ,Iupus band test陽性などから全身性エリテマトーデスと診断した.Prednisolone 50mg/日内服で治療を開始したが反応が悪く,methylprednisolone 1000mg3日間によるパルス療法を2回行った.その間にprednisolone 60mg, cyclophosphamide 100mg/日を投与したが,依然として熱発が続き,白血球減少も持続した.そこで免疫抑制剤mizor—ibine 150mg/日を追加し,二重濾過膜血漿交換療法を2回施行した.これによって病勢をコントロールすることができ,以後順調にステロイドを減量することができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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