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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻1号

1998年01月発行

症例報告

Multicentric reticulohistiocytosisの1例

著者: 高良玲子1 村田恭子1 檜垣祐子1 黒堀ゆう子2 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室 2東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター

ページ範囲:P.47 - P.50

文献概要

 66歳,女性.2年前より両膝の関節痛,四肢大関節の可動域制限が出現し,1年半前より四肢ことに両手指に結節が多発してきた.結節の病理組織像は,好酸性でスリガラス状の細胞質を有する単核および多核の組織球系細胞の浸潤からなり,電顕では細胞質内に1次ライソゾーム様の構造を持っ顆粒を多数認め,multicentric reticulo—histiocvtosisと診断した.組織球系細胞の免疫染色ではリゾチーム(+),S−100蛋白(−),CD1a(−)で,単球—マクロファージ系由来の細胞であることが示唆された.プレドニゾロン内服により,皮膚,関節症状ともに改善がみられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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