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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻1号

1998年01月発行

文献概要

治療

Lateral supramalleolar flapによる外踝再建

著者: 波多野裕二1 岡野伸二2 野田英貴3 能宗紀雄3

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室 2岡野皮膚科クリニック 3尾道総合病院皮膚科

ページ範囲:P.87 - P.90

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 69歳,糖尿病を基礎に有する男性の右外踝に生じた難治性潰瘍に対し,lateral supramal—leolar flapを用いて再建を行った.術前にドップラー血流計で腓骨動脈穿通枝を確認し,その上行皮枝を含めるように下腿外側に3×8cmの皮弁をデザインした.潰瘍を周囲のポケットを含め骨膜上で切除した後,皮弁は浅腓骨神経を損傷しないように留意しながら,筋膜を含めて挙上し外踝欠損部に回転させ創を閉鎖した.また皮弁採取部には分層植皮を行った.本法は順行性血流を用いたaxial pattern flapであるため血行は安定しており,また下腿の主要な血管を犠牲にする必要はない.自験例でも皮弁は完全生着し,皮弁採取部の機能的,整容的な犠牲も最小限に留めることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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