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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻10号

1998年09月発行

症例報告

2峰性に皮疹を生じた伝染性単核球症の1例

著者: 山本菜穂子12 福田知雄1 塩原哲夫1

所属機関: 1杏林大学医学部皮膚科学教室 2静岡赤十字病院皮膚科

ページ範囲:P.806 - P.809

文献概要

 19歳,女性.39℃台の発熱を認め近医受診.抗生剤,消炎剤等の内服開始10日後より全身性に皮疹が出現した.頸部リンパ節腫大,咽頭発赤,扁桃の白苔付着を認めた.末梢血に多数の異型リンパ球が出現,肝系酵素は著明な上昇を示した.抗体検査にてEBウイルス初感染を確認.薬剤中止と対症療法にて皮疹消退後,特に誘因なく四肢に皮疹の可燃を認めた.初発疹および再発疹をそれぞれ皮膚生検し,2峰性に生じた皮疹の差異につき,臨床的および組織学的に検討した.皮疹出現時に内服していた薬剤について,皮疹出現より37日目にpatch test,58日目に内服chal—lenge testを試みたが,原囚薬剤の同定には至らなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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