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雑誌目次

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

雑誌目次

カラーアトラス

血管拡張性肉芽腫様外観を呈した石灰化上皮腫

著者: 沢田智恵子 ,   白石葉月 ,   松尾聿朗 ,   三浦隆

ページ範囲:P.878 - P.879

患者 68歳,男性
初診 平成7年11月10日

今月の症例

Microvenular hemangiomaの1例

著者: 澤田俊一 ,   竹内紋子 ,   本田まりこ ,   新村眞人 ,   戸沢孝之

ページ範囲:P.881 - P.885

 23歳,女性.背部に生じた毛嚢炎様丘疹が,約4か月の経過で17×15mmの大きさに増大した.自覚症状を伴わず,周囲との境界は明瞭で,鮮紅色の類円形局面を呈し,皮面よりわずかに扁平隆起する.病理組織では,真皮網状層から深層にかけて,小血管が著明に増殖している.増殖血管は1層の内皮細胞とそれを囲む周皮細胞により構成され,血管腔は拡張せず,分芽状あるいは交通枝をもち不規則な形状を呈する.内皮細胞の異型性はない.病理所見よりmicrovenularhemangiomaと診断した.本稿では,自験例を含めた19例の報告について臨床像を検討し,本症の組織学的特徴をまとめ,良性血管系腫瘍さらにカポジ肉腫との組織学的鑑別について若干の考察を行った.

BCG接種後に皮膚腺病および遠隔リンパ節腫脹を認めた1例

著者: 辻和英 ,   神崎寛子 ,   森下佳子 ,   荒田次郎

ページ範囲:P.887 - P.889

 1歳,女児.3か月健診の際,左上腕にBCGの接種を受け,その約3か月後から,左腋窩に直径約1cm大の皮下腫瘤が出現した.その後,左腋窩腫瘤中央部より黄色調の浸出液が認められ,一時的に自然軽快したが,BCG接種約8か月後,再び浸出液が出現したので来院.診断目的で腫瘤を摘出した.組織学的所見では,組織はリンパ節が主体で,表皮への瘻孔を認めた.瘻孔周囲およびリンパ節内に乾酪壊死が存在し,類上皮細胞,Langhans型巨細胞,リンパ球の浸潤を伴う肉芽腫像が認められた.摘出後は無治療で経過を観察していた.しかし,BCG接種約10か月後,再び左鎖骨上窩にリンパ節腫大が出現した.イソニアジド(イスコチン®)9mg/日の内服を行い,治療開始3か月後,左鎖骨上窩リンパ節腫大は完全に消失し,イソニアジドの内服を中止した.その後再発は認めていない.

症例報告

クローン病に併発した結節性紅斑様皮疹

著者: 伊藤泰介 ,   伏見操 ,   櫻井みち代 ,   木田実

ページ範囲:P.892 - P.894

 クローン病に併発した結節性紅斑様病変を報告した.患者は23歳女性で,クローン病と診断され3年にわたり加療を受けていたところ,上下肢の圧痛を伴う紅斑に気づき来院した.病理像では,血管周囲および血管壁にも浸潤するリンパ球と組織球よりなる密な炎症細胞浸潤を伴う非乾酪性肉芽腫を認めた.クローン病に伴う結節性紅斑様皮疹と診断し,安静と非ステロイド抗炎症剤の投与を行い,約4週間にて略治した.クローン病に伴う皮膚病変,特に結節性紅斑様皮疹について考察した.

クラリスロマイシンが奏効したintercellular IgA vesicopustular dermatosis

著者: 西口健 ,   磯田憲一 ,   浜中浩子 ,   谷口芳記 ,   清水正之

ページ範囲:P.896 - P.898

 クラリスロマイシンが奏効したintercel—lular IgA vesicopustular dermatosis(IAVPD)の症例を経験したので報告する.患者は49歳,女性.腋窩の水疱形成で発症し,躯幹,下肢にかけて広範囲に落屑,水疱,膿疱を伴う紅斑を認めた.組織学的に棘融解を伴う角層下膿疱があり,蛍光抗体法では表皮有棘層上層部細胞間にIgAの沈着を認めIAVPDと診断.ミノサイクリン内服,ステロイド外用は無効,クラリスロマイシン内服に反応,皮疹は消退傾向となった.クラリスロマイシンの抗炎症作用,好中球の遊走抑制作用,サイトカイン産生抑制作用が本症に有効と推測した.

急性汎発性膿疱性細菌疹の1例

著者: 須崎康敬 ,   中北隆

ページ範囲:P.900 - P.902

 症例は22歳,男性.初診の2日前より上気道炎が先行し,38℃の発熱に次いで顔面,頸部,前胸部を中心に紅暈を伴う米粒大までの膿疱が出現,急激に拡大した.組織学的には,単房性の表皮内膿疱と膿疱直下の血管周囲性にリンパ球を主体とする炎症性細胞浸潤を認めた.臨床経過は急激であったが抗生剤とステロイド投与によって速やかに治癒し,その後再発をみなかった.臨床所見,検査所見,経過より急性汎発性膿疱性細菌疹と診断したが,その鑑別疾患等考察を加え報告した.

全身型コバルトアレルギー

著者: 大沼すみ ,   山本美穂 ,   大砂博之 ,   武川るみ ,   高橋さなみ ,   宮沢めぐみ ,   北村和子 ,   池澤善郎

ページ範囲:P.903 - P.905

 全身型コバルトアレルギーの症例を経験した.患者は66歳,男性.5年前から体幹,四肢の掻痒を伴う皮疹のため,当科で加療していた.難治性のため,金属アレルギーの関与を疑ってパッチテストを行ったところ,コバルトに刺激反応が認められた.パッチテストからは金属アレルギーの明らかな関与は証明できなかったが,経口クロモグリク酸ナトリウム薬の内服にて皮疹の軽快を認めた.このためコバルトの経口負荷試験を行ったところ,塩化コバルト4mg(コバルトとして1mg)負荷により皮疹の明らかな悪化を認めた.

エテンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素による固定薬疹

著者: 大沼すみ ,   武川るみ ,   川口とし子 ,   大沢純子 ,   北村和子 ,   池澤善郎

ページ範囲:P.907 - P.910

 市販薬中に含まれるエテンザミドとアリルイソプロピルアセチル尿素の2剤による固定薬疹の症例を経験した.症例は21歳,女性.初診約6か月前に市販のバファリンL®を内服後に右手指,両足背,左下口唇〜オトガイ部にかけて痛痒い皮疹が出現した.初診1日前,市販のイブA®を内服したところ,前回と同部位に同様の皮疹が出現した.市販薬による固定薬疹を疑い,紅斑消退後の色素沈着部および健常部に市販薬と成分のパッチテストを行った.健常部のパッチテストはすべて陰性であったが,色素沈着部ではバファリンL®,イブA®,エテンザミド,アリルイソプロピルアセチル尿素が陽性であった.エテンザミド,アリルイソプロピルアセチル尿素それぞれによる薬疹および交差反応ではない2種以上の薬剤による薬疹について,若干の考察を加えて報告する.

GVHD様組織像を呈した亜急性放射線皮膚炎の1例

著者: 田邊直樹 ,   新田悠紀子 ,   池谷敏彦

ページ範囲:P.911 - P.913

 31歳,男性.平成4年12月に右鼠径部リンパ節腫大に気づいた.精査にて悪性リンパ腫と診断され,平成5年4月より放射線治療を開始し,36グレイ照射後,照射部に一致して紅斑局面を形成した.組織像にて,表皮内に好酸性に変性した表皮細胞と,その周辺にリンパ球の浸潤,いわゆるsatellite cell necrosisを認めた.LeBoitの提唱した移植片対宿主病(graft versus host dis—ease;GVHD)様組織像を呈した亜急性放射線皮膚炎と思われた.

セファクロル内服が無効であったMRSAによる伝染性膿痂疹続発性ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の2例

著者: 河出英明子 ,   水谷仁 ,   谷口弘隆 ,   山中恵一 ,   稲地真 ,   清水正之

ページ範囲:P.914 - P.916

 セファクロル内服が無効であったメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)による伝染性膿痂疹続発性ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の2例を報告した.症例1:4歳女児.近医にて伝染性膿痂疹としてセファクロルドライシロップ内服加療を受けたが皮疹拡大.ミノサイクリンの静脈内投与が有効であった.皮膚,眼脂,咽頭,鼻腔の細菌培養よりMRSAを検出した.症例2:6歳男児.近医にて伝染性膿痂疹としてセファクロルドライシロップ内服加療を受けたが皮疹拡大.ミノサイクリンの静脈内投与が有効であった.皮膚,耳の細菌培養よりMRSAを検出した.

急性特発性血小板減少性紫斑病を合併した汎発性帯状疱疹の1例

著者: 村尾和俊 ,   定本靖司 ,   井上利之 ,   渡部隆博 ,   東太地

ページ範囲:P.918 - P.920

 75歳,男性.汎発性帯状疱疹のため当科を受診した.水疱の多くは血疱となり,下腿では半米粒大の紫斑を認めた.血小板が3000/mm3と著明に減少しており,platelet associated IgGは軽度上昇し,骨髄では巨核球が増加していた.帯状疱疹が先行した急性特発性血小板減少性紫斑病と考え,アシクロビルの投与に加え,血小板輸血,ヒト免疫グロブリン,ステロイドの全身投与を行った.

家族内に発症したMicrosporum canis感染症

著者: 清水晶 ,   永井弥生 ,   大西一徳 ,   石川治

ページ範囲:P.922 - P.923

 家族3人に発症したMicrosporum canis感染症を経験した.抗真菌剤の外用または内服治療によく反応し治癒した.脱毛のみられた雑種猫を飼育しており,猫が感染源と推測された.

バンクロフト糸状虫によると考えられた陰部象皮病の1例

著者: 高旗博昭 ,   濱本嘉昭 ,   中野純二 ,   武藤正彦

ページ範囲:P.925 - P.927

 62歳,男性.沖縄県出身でボリビアへの渡航歴がある.初診時,陰嚢および陰茎は乳頭状に隆起し,陰嚢からは白濁したリンパ液の分泌を認めた.夜間血液中のミクロフィラリアは陰性,切除標本でも虫体は確認されなかったが,既往歴ならびに組織学的にフィラリアによる象皮病と診断した.日本においてフィラリアは30年以上前に根絶されており,それによる象皮病は稀と考えられた.

マンソン孤虫症の1例

著者: 小池美佳 ,   石井清英 ,   岩原邦夫 ,   荒木国興 ,   山崎浩 ,   高宮信三郎

ページ範囲:P.928 - P.930

 57歳,男性.初診の1年前より左大腿部に移動性を欠く小指頭大の皮下腫瘤に気づくも自覚症状がないため放置.最近,徐々に増大してきたため来院した.初診時,軽度発赤を伴う約1.5×1.5cmの皮下腫瘤が左大腿部に存在したため,全摘術を施行.術中,虫体を思わせる白色紐状物を認めた.組織学的に好酸球を含む肉芽腫と虫体の断面が観察されたためマンソン裂頭条虫のプレロセルコイドと同定,マンソン孤虫症と診断した.本症例は腫瘤の移動性を欠き,また一般血液検査所見でも異常を認められなかった点が特徴的であり,かつマンソン裂頭条虫抗原に対する抗体価を1年にわたり経過観察したので若干の文献的考察を加え報告した.

巨大な仙骨部tumoral calcinosisの1例

著者: 木村正 ,   猿川麻衣子 ,   堀口大輔 ,   米村信義

ページ範囲:P.931 - P.933

 血液透析患者では異所性石灰化が起こりやすい.これは透析によるカルシウムやリンの代謝異常によるもので転移性石灰沈着症と呼ばれる.一般には米粒程度の石灰沈着が皮下に起こりcal—cinosis cutisと呼ばれている.今回われわれは血液透析患者の仙骨部に急激に増大した巨大な皮下腫瘤様の転移性石灰沈着症の1例を経験した.従来tumoral calcinosisは特発性石灰沈着症の独立した一疾患と考えられていたようだが,その概念は混乱しており,最近一般的になってきているように比較的大きなcalcinosis cutisを意味するものとしてtumoral calcinosisとした.本症例は本邦報告例のなかでももっとも巨大な症例の一つと思われた.治療は切除を施行した.

水疱形成を認めた播種性表在性光線性汗孔角化症の1例

著者: 木花いづみ ,   高江雄二郎

ページ範囲:P.935 - P.937

 急激な水疱形成を伴った播種性表在性光線性汗孔角化症の1例を報告した.症例は52歳男性で家族歴を有する.組織学的にcornoid lamel—laの形成の他に著明なlichenoid tissue reactionを皮疹中央部に認め,これに紫外線や機械的刺激が誘因となって水疱形成をきたしたものと考えられた.

臨床的に基底細胞腫との鑑別を要したpigmented actinic keratosisの1例

著者: 安川香菜 ,   小野塚貴 ,   加藤直子

ページ範囲:P.938 - P.940

 74歳,女性.7年前より右頬部に黒色斑が出現した.放置していたが,次第に拡大した.右頬部に12×18mm大の不整形で軽度の角化を伴う黒色局面を認め,中央は一部退色していた.臨床像から基底細胞腫を疑い,鑑別として,悪性黒子,脂漏性角化症を挙げた.生検を施行し,組織学的に表皮萎縮,異型基底細胞と涙滴状増殖,真皮の日光変性,基底層のメラニンの増加と真皮上層にメラノファージを認め,pigmented actinickeratosisと診断した.他に表皮内と真皮乳頭層にアミロイド沈着を認めた.病変辺縁から2mm離して脂肪層上層まで切除し,全層植皮を施行した.自験例の反省を含め,露光部の黒色斑の鑑別として念頭におくべき疾患の一つと考えた.

前額部に生じたspindle cell lipomaの1例

著者: 宮沢めぐみ ,   田村暢子 ,   毛利忍 ,   中村宣生

ページ範囲:P.942 - P.944

 Spindle cell lipomaは中高年男性の項部,背部に好発する脂肪腫の一亜型である.今回我々は51歳,女性の前額部に生じたspindle celllipomaを経験した.組織学的には成熟脂肪細胞間に紡錘形細胞と膠原線維の増生を認め,粘液基質を伴っていた.脂肪細胞はS−100蛋白陽性,紡錘形細胞はビメンチン・α1—antichymotryp—sin・α1—antitrypsin陽性,デスミン・リゾチームは陰性であり,fibroblast系とmacrophage—histiocyte系の両者の性質を兼ね備えていると思われた.電顕では紡錘形細胞はfibroblastに近い形態を示していた.定型例との免疫組織化学的比較に文献的考察を加えて報告した.

外陰部に生じた副乳の1例

著者: 佐藤優子 ,   相澤浩 ,   竹内紋子 ,   新村眞人 ,   三原一郎

ページ範囲:P.946 - P.948

 50歳,女性.約半年前に右外陰部に皮下腫瘤が出現し,急速に増大したために平成9年1月7日に当科を受診した.24×17×17mmの半球状に隆起する弾性硬の皮下腫瘤で,被覆表皮に異常はみられなかった.組織所見では,豊富な線維性結合織を背景に多数の腺組織と管腔を認めた.管腔構造はところどころ断頭分泌を呈している上皮と筋上皮の2層性を呈している乳腺組織であった.副乳は日本人には比較的多いが,外陰部に生じることは稀である.自験例は,これまで気がつかなかった副乳に閉経前期になり線維腺腫様の変化が生じ,急速に増大したものと考えた.

広義の乳房Paget病の2例

著者: 木庭幸子 ,   齊木實 ,   横山史朗 ,   斎田俊明

ページ範囲:P.950 - P.952

 症例1は38歳の女性で,初診の約1年前に右乳頭のびらんに気づいた.症例2は65歳の女性で,初診の約10か月前に左乳輪部にびらんが生じた.いずれの症例においても,病理組織学的に表皮有棘層部に棘融解所見が認められたが,いわゆるpagetoid細胞は目立たず,診断確定が遅れた.とりわけ症例1では,確定診断時,浸潤性乳癌が顕性化していた.乳房Paget病における病理組織所見と組織発生について考察を加えた.

急速に増大し組織学的に境界が明瞭であった隆起性皮膚線維肉腫の1例

著者: 榊原章浩 ,   藤山忠昭

ページ範囲:P.953 - P.955

 56歳,男性の左前胸部の隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)を報告した.約2年前に小さなしこりとして出現し,初診の2か月前より急速に増大して直径8cmの巨大な半球状の皮下腫瘤となった.摘出標本の組織像は,線維芽細胞様細胞の花むしろ状の密な増殖であった.非定型的な臨床像であったが,CD34が陽性に染色されたためDFSPと診断した.腫瘍は組織学的に皮下脂肪織を圧排するように増殖しており,周囲組織との境界が明瞭であったという点においても特異であった.

連載

Clinical Exercises・67—出題と解答

著者: 原田敬之

ページ範囲:P.941 - P.941

 133 次のうち正しいものはどれか.
  ①皮膚病変より分離されるCandida albicansの血清型はA型が多い.

Practical English for Busy Physicians・58

著者:

ページ範囲:P.956 - P.956

文法用のCD-ROM,医師の広告について,密接になるコンピュータ
 先月号においてこちらでの人気シリーズ本,“Xfor Dummies”についてご紹介しましたが,最近読んだ報告では5,000万冊以上の販売があり,しかも38か国語に翻訳されているそうです!ところで,もしあなたが文法の“dummy”だと感じていらっしゃるのならば,CD-ROMを使ってみるのはいかがでしょうか.楽しく分かりやすく使いやすいものばかりとはいきませんが,最近のNew York Timesの評論によると,Learning Companyから出ている“Skillsbank 4”($249)とTutorsvstemsから出ている“Career English series”($395)は他社のものよりかなり高価ですが,大変素晴らしい内容になっており,まるで教室で授業を受けているようだと書かれておりました.まさに“Got the nod”ですね.これは最高の批評を貰ったという意味で,当然著者は喜びに何度も頷いているのが目に見えるようですね.

治療

二重濾過血漿交換により初めて長期寛解が得られた治療抵抗性の尋常性天疱瘡の1例

著者: 青山浩明

ページ範囲:P.958 - P.960

 74歳,男性.尋常性天疱瘡で入退院を繰り返し,その都度ステロイドの大量内服を行っていたが皮疹の再燃を抑えられず,加えて多くのステロイドの副作用(骨粗鬆症,多発性腰椎骨折,白内障,糖尿病)を併発した.今回,二重濾過血漿交換で治療したところ,皮疹の改善とともにステロイドの減量が可能となり,その後2年にわたり再発がなく,初めて長期寛解が得られたので,その経過を報告する.

基本情報

臨床皮膚科

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1324

印刷版ISSN 0021-4973

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