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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

症例報告

GVHD様組織像を呈した亜急性放射線皮膚炎の1例

著者: 田邊直樹1 新田悠紀子1 池谷敏彦1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.911 - P.913

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 31歳,男性.平成4年12月に右鼠径部リンパ節腫大に気づいた.精査にて悪性リンパ腫と診断され,平成5年4月より放射線治療を開始し,36グレイ照射後,照射部に一致して紅斑局面を形成した.組織像にて,表皮内に好酸性に変性した表皮細胞と,その周辺にリンパ球の浸潤,いわゆるsatellite cell necrosisを認めた.LeBoitの提唱した移植片対宿主病(graft versus host dis—ease;GVHD)様組織像を呈した亜急性放射線皮膚炎と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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