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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

症例報告

バンクロフト糸状虫によると考えられた陰部象皮病の1例

著者: 高旗博昭1 濱本嘉昭1 中野純二1 武藤正彦1

所属機関: 1山口大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.925 - P.927

文献概要

 62歳,男性.沖縄県出身でボリビアへの渡航歴がある.初診時,陰嚢および陰茎は乳頭状に隆起し,陰嚢からは白濁したリンパ液の分泌を認めた.夜間血液中のミクロフィラリアは陰性,切除標本でも虫体は確認されなかったが,既往歴ならびに組織学的にフィラリアによる象皮病と診断した.日本においてフィラリアは30年以上前に根絶されており,それによる象皮病は稀と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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