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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

症例報告

外陰部に生じた副乳の1例

著者: 佐藤優子1 相澤浩1 竹内紋子1 新村眞人1 三原一郎2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室 2三原皮膚科

ページ範囲:P.946 - P.948

文献概要

 50歳,女性.約半年前に右外陰部に皮下腫瘤が出現し,急速に増大したために平成9年1月7日に当科を受診した.24×17×17mmの半球状に隆起する弾性硬の皮下腫瘤で,被覆表皮に異常はみられなかった.組織所見では,豊富な線維性結合織を背景に多数の腺組織と管腔を認めた.管腔構造はところどころ断頭分泌を呈している上皮と筋上皮の2層性を呈している乳腺組織であった.副乳は日本人には比較的多いが,外陰部に生じることは稀である.自験例は,これまで気がつかなかった副乳に閉経前期になり線維腺腫様の変化が生じ,急速に増大したものと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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