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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

症例報告

広義の乳房Paget病の2例

著者: 木庭幸子13 齊木實1 横山史朗2 斎田俊明3

所属機関: 1長野赤十字病院皮膚科 2長野赤十字病院外科 3信州大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.950 - P.952

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 症例1は38歳の女性で,初診の約1年前に右乳頭のびらんに気づいた.症例2は65歳の女性で,初診の約10か月前に左乳輪部にびらんが生じた.いずれの症例においても,病理組織学的に表皮有棘層部に棘融解所見が認められたが,いわゆるpagetoid細胞は目立たず,診断確定が遅れた.とりわけ症例1では,確定診断時,浸潤性乳癌が顕性化していた.乳房Paget病における病理組織所見と組織発生について考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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