icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻11号

1998年10月発行

文献概要

症例報告

急速に増大し組織学的に境界が明瞭であった隆起性皮膚線維肉腫の1例

著者: 榊原章浩1 藤山忠昭1

所属機関: 1仙台市立病院皮膚科

ページ範囲:P.953 - P.955

文献購入ページに移動
 56歳,男性の左前胸部の隆起性皮膚線維肉腫(DFSP)を報告した.約2年前に小さなしこりとして出現し,初診の2か月前より急速に増大して直径8cmの巨大な半球状の皮下腫瘤となった.摘出標本の組織像は,線維芽細胞様細胞の花むしろ状の密な増殖であった.非定型的な臨床像であったが,CD34が陽性に染色されたためDFSPと診断した.腫瘍は組織学的に皮下脂肪織を圧排するように増殖しており,周囲組織との境界が明瞭であったという点においても特異であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?