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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻12号

1998年11月発行

文献概要

症例報告

血中IL−8値が病勢と相関した汎発性膿疱性乾癬の1例

著者: 金子栄1 檜原理子1 森田栄伸1 山田悟1 山本昇壯1

所属機関: 1広島大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.991 - P.994

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 19歳女性の妊娠を契機に汎発性膿疱性乾癬の臨床像を呈し,その病勢と血清中IL−8値との間に相関がみられた1例を報告した.皮疹はステロイド外用に抵抗性であったが,ステロイド内服によってコントロールは良好となり,患者は無事出産することができた.経過中,血清中IL−8値は,皮疹の増悪や白血球数の増加,CRP値の上昇に先行して上昇していた.汎発性膿疱性乾癬の病勢の把握に経時的なIL−8値の測定も有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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