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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻12号

1998年11月発行

文献概要

症例報告

汎発性環状肉芽腫の1例

著者: 後藤敦子1 手塚万由里1 大西誉光1 渡辺晋一1 高橋久1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.999 - P.1001

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 73歳,男性.初診の1年前に左手背に環状紅斑が出現し,徐々に上肢,体幹に同様の皮疹が増数した.同時期より糖尿病を指摘され加療中である.病理組織像では真皮の中下層に柵状に配列する類上皮細胞性の肉芽腫を認め,膠原線維の変性を伴っていた.臨床像,組織像より汎発型の環状肉芽腫と診断した.ステロイド剤の外用と経口剤による糖尿病のコントロールで皮疹は消退傾向を示した.糖尿病との関連やannular elas—tolytic giant cell granulomaとの鑑別,異同について若干の考察を加えて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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