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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻12号

1998年11月発行

症例報告

結核性膿瘍の1例

著者: 佐藤友隆13 稲積豊子1 大畑恵之1 天谷雅行1 西川武二1 青木琢也2

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科学教室 3清水市立病院皮膚科

ページ範囲:P.1030 - P.1033

文献概要

 28歳女性の側背部に生じた結核性膿瘍の1例を報告した.健診で胸部異常陰影を指摘され,肺結核の疑いで抗結核療法を施行中に,右背部に,自発痛,圧痛を伴う皮下腫瘤が出現してきた.切開にて黄白色の粘稠な膿汁の排出を認めた.生検組織では肉芽腫性変化を,また,膿汁の結核菌MTD検査で陽性を認め,肺結核に伴う結核性膿瘍と診断した.抗結核剤の全身および局所投与にて,瘢痕治癒状態となった.近年の結核性膿瘍の診断法に関して考察を加えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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