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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻13号

1998年12月発行

症例報告

結節性紅斑を契機に発見された感染性心内膜炎の1例

著者: 菊池敏郎12 小林仁2 大河原章2 善岡信博3

所属機関: 1新日鉄室蘭総合病院皮膚科 2北海道大学医学部皮膚科学教室 3新日鉄室蘭総合病院内科

ページ範囲:P.1105 - P.1107

文献概要

 24歳,男性で結節性紅斑を契機に発見された感染性心内膜炎の1例を報告した.平成8年7月中旬頃より38℃台の弛張熱が持続していた.8月初旬より両下腿に圧痛を伴う紅斑が多発し,当科を受診した.臨床および組織学的に結節性紅斑と診断.持続する高熱の原因精査中,心エコー検査で僧帽弁に疣贅を認め,感染性心内膜炎が発見された.結節性紅斑,感染性心内膜炎ともに抗生剤の点滴,内服で軽快した.結節性紅斑は皮膚科では比較的多く見られる疾患で,教科書的には種々の疾患と合併することが知られているが,感染性心内膜炎の合併は稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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