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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻13号

1998年12月発行

文献概要

症例報告

蜂窩織炎様皮膚症状で発症した皮膚筋炎の1例

著者: 加藤真理子1 原幸子1 占部和敬2 永江祥之介2 上田良輝3

所属機関: 1原三信病院皮膚科 2九州大学医学部皮膚科教室 3原三信病院内科

ページ範囲:P.1115 - P.1117

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 34歳の男性.左下腿に発赤,腫脹が出現し,蜂窩織炎の疑いで抗生剤を投与されたが,症状の改善なく当科を受診した.血液生化学検査でGOT,GPT,LDH,CPK,CRP,アルドラーゼ,ミオグロビン値の著明な上昇を認めた.皮膚生検では炎症所見なく,MRIにて両下肢から臀部の筋肉内に,T2強調画像で広範囲にびまん性に高信号域を認め,筋生検でも単核球の浸潤を伴う筋線維の壊死と変性を認めた.皮膚筋炎の診断で,プレドニゾロン30mg/日を投与し,症状は速やかに軽快し血中筋原酵素の値も正常値となった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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