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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

今月の症例

Fibrous hamartoma of infancyの1例

著者: 東直行1 金子勝美1 北原東一1 服部怜美1 大秋美治2 青木見佳子3 本田光芳3

所属機関: 1日本医科大学付属千葉北総病院皮膚科 2日本医科大学付属千葉北総病院病理部 3日本医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.114 - P.117

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 1歳男児の左胸部に生じたfibrous hamar—toma of infancyの1例を報告した.Reyeにより初めて報告され,Enzingerにより名称を与えられた本症は,本邦で56例,外国で149例が報告されている.男女比は約2:1で,多くは1歳以下に発症し,上肢,腋窩,背部に多く,国内外の比較で本邦では下肢に多く鼠径・外陰部に少なかった.術前診断は困難なことが多く,放置すると増大し他組織を巻き込む可能性もある.また再発例もあり,全摘出術の施行が必要である.小児の比較的急速に増大する皮下腫瘤では頻度は少ないがfibrous hamartoma of infancyを考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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