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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

症例報告

スパルフロキサシンによる蕁麻疹型薬疹

著者: 玉置昭治1 平野寿美1 小村十樹子1 中村敬1

所属機関: 1淀川キリスト教病院皮膚科

ページ範囲:P.122 - P.124

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 スパルフロキサシンの蕁麻疹型薬疹を報告した.患者は49歳,男性.尋常性乾癬で加療中である.風邪症状,および前立腺炎でスパルフロキサシンを処方され,内服1時間45分後に蕁麻疹を発症したが医治を受け軽快した.本剤によるスクラッチテスト陰性のため10分の1錠の内服誘発テストを行い,浮腫と中央に粟粒大の丘疹を伴う紅斑をきたしたため陽性と判断した.淀川キリスト教病院で5年間に経験した蕁麻疹型薬疹の皮膚テスト結果を併せて報告し,皮膚テストの有用性とその限界,および内服誘発テストの必要性を述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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