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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

症例報告

小児皮膚筋炎の1例

著者: 涌井玲子14 南波正1 堀壽成2 虫明亨祐2 元吉史昭2 伊藤雅文3

所属機関: 1土岐市立総合病院皮膚科 2土岐市立総合病院小児科 3名古屋大学医学部附属病院病理部 4名古屋大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.126 - P.128

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 6歳,女児.顔面,四肢の露光部に紫紅色の紅斑および丘疹が出現し,約2週間後には筋力低下,筋肉痛を認めたため入院した.ヘリオトロープ疹,ゴットロン徴候,筋原性酵素の上昇,筋生検にて皮膚筋炎に特徴的な所見を認めたため皮膚筋炎と診断し,プレドニゾロン2mg/kg/日の治療を開始した.露光部にほぼ一致した皮疹の存在から,光線過敏を疑って最小紅斑量(MED)を測定したが正常であった.最近10年間の小児皮膚筋炎報告例において,光線過敏の合併頻度は13.6%であり,光線過敏合併例6例中,MEDが正常である報告は自験例のみであった.しかしMEDを測定している症例が少ないため,実際に測定を行えば,光線過敏があってもMED正常例がまだかなり存在すると推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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