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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

症例報告

免疫グロブリン遺伝子の再構成が認められた皮膚リンパ球腫の1例

著者: 伊藤康裕1 本間大1 伊部昌樹1 浅賀浩孝1 豊田典明1 山本明美1 橋本喜夫1 飯塚一1

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.161 - P.163

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 49歳,男性.1年前から存在する背部の自覚症状のない紅色の扁平隆起性局面2個を主訴に来院した.2個とも全切除した.組織学的に真皮全層に濾胞様構造を伴う異型性のない巣状のリンパ球様細胞浸潤を認めた.免疫組織学的にL−26は巣状の細胞浸潤中心部に,UCHL−1は周辺部に偏在し,B細胞のк鎖,λ鎖はともに陽性であった.皮膚リンパ球腫と診断し,経過観察していたが,9か月後背部に再発し,切除した組織標本から免疫グロブリン遺伝子の再構成を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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