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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻2号

1998年02月発行

文献概要

症例報告

肛囲にPaget現象を呈した肛門管癌の1例

著者: 斎藤京12 稲積豊子1 清水宏1 多島新吾1 西川武二1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室 2平塚市民病院皮膚科

ページ範囲:P.176 - P.178

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 65歳,男性.初診の5年前頃より肛囲に瘙痒が出現,3か月前より同部に腫瘤が出現し急速に増大した.初診時,肛囲全周性に鶏卵大の紅斑局面,肛門7時方向に拇指頭大の充実性腫瘤を認めた.HE染色では紅斑部の表皮内,肛門上皮内にPaget細胞,腫瘤部〜肛門管にかけての真皮内,粘膜下に腺癌の所見を認めた.本症例の肛囲Paget病を肛門管癌のPaget現象によるものと考え,gross cystic disease fiuid protein 15を用いた免疫組織学的検討,文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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