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今月の症例
自己脂肪注入による豊胸術後の脂肪壊死の1例
著者: 内田玲1 島田眞路1
所属機関: 1山梨医科大学皮膚科学教室
ページ範囲:P.213 - P.215
文献購入ページに移動 38歳,女性の自己脂肪注入による豊胸術後の脂肪壊死を報告した.両下肢より吸引した脂肪細胞を両側乳房に豊胸目的にて注射器を用いて注入された5か月後,同部の圧痛,皮下硬結が出現し,さらに約3か月後乳房の著明な腫脹を認め,内部より壊死した脂肪細胞を含む黄褐色漿液性の内容液を約800ml排出した.下床には弾性硬の皮下硬結を認め,同部は組織学的には脂肪織葉間部にリンパ球を中心にマクロファージ,形質細胞の浸潤を認め,脂肪織炎像を呈していた.内容液を排出後,皮下硬結は炎症症状の消退ともに急速に縮小傾向を認めた.
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