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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

症例報告

AIDS患者に生じた紅皮症の1例

著者: 有川順子1 栗島悦子1 村田恭子1 乃木田俊辰1 川島眞1

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.226 - P.228

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 57歳,男性.1995年9月頃より四肢に瘙痒を伴う落屑性紅斑が出現し,近医で乾癬の診断のもとにチガソン®が投与されたが軽快せず,翌年7月当科を受診した。なお,半年間で12kgの体重減少を認めた.初診時,躯幹,四肢に落屑を伴うびまん性の浸潤性紅斑を認め,掌蹠には角化,亀裂を伴う紅斑局面,また口内カンジダ症を併発していた.組織学的には亜急性湿疹の像を呈していた.抗HIV抗体陽性,末梢血CD4陽性細胞数2.3個/μlよりAIDSと診断.皮疹はステロイド剤の外用にて軽快し,併発したカリニ肺炎にはST合剤の投与が奏効するも多臓器不全のため死亡した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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