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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

症例報告

緑膿菌による亜急性尋常性膿瘡

著者: 谷垣武彦1

所属機関: 1大阪労災病院皮膚科

ページ範囲:P.230 - P.232

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 緑膿菌感染症は日和見感染症の代表的疾患の一つで,通常健康人には極めて稀である.筆者は,高齢者の皮脂欠乏性皮膚炎に亜急性尋常性膿瘡が併発した病巣から緑膿菌を検出した.その病原菌は,抗生物質多剤に感受性がなかった.しかし,ホスミシン®とメガロシン®の併用療法が卓効し,植皮術を行い得た.多剤耐性緑膿菌感染症は早期診断と適切な化学療法の対応が必要である.このような薬剤ローテーションを含む広い意味の併用療法の研究が今後いろいろな角度から進められるべきと考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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