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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

症例報告

急性滴状乾癬の1例

著者: 小関伸1 加藤哲子1 吉川賢一1 三橋善比古1 近藤慈夫1 三浦幹枝2

所属機関: 1山形大学医学部皮膚科学教室 2三浦皮膚科

ページ範囲:P.247 - P.249

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 35歳,男性に発症した急性滴状乾癬の1例を報告するとともに,本邦例をまとめた.自験例は上気道感染の半月後に発症し,ASO値の著明な上昇を伴っていた.抗生剤内服とステロイド外用で,20日後にすべての皮疹が消退した.本症の発生頻度は,尋常性乾癬の3,1〜20%と考えられる.本邦ではこれまで自験例を含めて男性17例,女性14例,合計31例の報告例があった.平均年齢は26.6歳で,先行する上気道感染は22例に認めた.また,ASO値の上昇を伴っていたものは14例で,白血球増多は11例に認めた.治療は抗生剤内服とステロイド外用が主体で,治癒までの平均期間は2.1か月,再発を認めたものは4例であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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