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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻3号

1998年03月発行

文献概要

症例報告

Albright's hereditary osteodystrophyにみられた皮膚骨腫

著者: 新藤季佐1 本城貴子1 寺嶋亨1 西川裕1 朴順華1 鈴木伸典1

所属機関: 1大阪市立総合医療センター皮膚科

ページ範囲:P.275 - P.277

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 症例は3か月男児.生下時より左大腿に板状の皮下結節が存在し,頭部,四肢,腹部にも小豆大の皮下結節を触知した.これらは単純X線撮影にてX線吸収度の高い陰影として認められた.また,著明な肥満,円形顔貌を伴い,同様の症状がいとこ2人にもみられた.皮疹は病理組織学的には骨腫の像を呈した.以上の所見よりAlbright's hereditary osteodystrophyと診断した.本疾患では皮膚骨腫が初発症状として認められることが多く,現在のところ血清カルシウム値の低下などはみられずテタニー発作もないが,今後生じてくる可能性もあり,継続的な経過観察が必要であると考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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