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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

今月の症例

放線菌とFusobacterium nucleatumによる混合感染症の1例

著者: 高晶子1 笹岡龍次1 宮本亨1

所属機関: 1津山中央病院皮膚科

ページ範囲:P.310 - P.311

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 76歳,女性.犬咬傷の治癒が遷延し右前腕に紅褐色局面を呈した.生検組織,膿よりの一般細菌,真菌,抗酸菌培養の結果はすべて陰性であった.切開排膿にて軽快するも再発を繰り返すため,病変部の切除および植皮術を施行した.切除組織標本内に放線菌の菌塊を認め,また切除片の嫌気性培養にてFusobacterium nucleatumの発育を認めた.この両者による混合感染症と考え報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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