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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻4号

1998年04月発行

文献概要

症例報告

環状皮疹を呈した皮膚型結節性多発性動脈炎

著者: 木村俊次1 和泉達也1 今村浩子1

所属機関: 1国家公務員共済組合連合会立川病院皮膚科

ページ範囲:P.355 - P.357

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 69歳女性,背部に環状に配列し遠心性に拡大する皮疹を呈した皮膚型結節性多発性動脈炎の1例を報告した.臨床的に軽度隆起性で圧痛ある紅色丘疹ないし淡紅色小結節が環状に配列して手掌大の病変を形成する.組織学的に真皮・皮下組織境界部に壊死性動脈炎を認めた.他臓器病変はみられなかった.非ステロイド系消炎剤内服も少量のステロイド内服も有効であった.同様皮疹を呈した本邦例を検討したところ,皮膚型結節性多発性動脈炎のmigratory typeとして位置づけるのが適当と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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