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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

文献概要

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998 2 皮膚疾患の病態

Epstein-Barrウイルスと皮膚リンフオーマ

著者: 大塚幹夫1 岩月啓氏1 金子史男1

所属機関: 1福島県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.71 - P.76

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 Epstein-Barrウイルス(EBV)は日本人では成人のほぼ100%が感染しているウイルスであるが,近年造腫瘍ウイルスとして注目されている.EBVが関連しているリンパ腫はB細胞性,T細胞性,NK細胞性のものなどが知られ,細胞の起源にかかわらずかなり広い範囲のリンパ腫に関連していると考えられる.われわれは皮膚原発の悪性リンパ腫を中心に,皮膚病変を有するリンパ腫およびリンパ球増多症を対象としてEBV関連の有無を検索してきた.その結果,1)組織的にangiocentric lymphomaと診断されるリンパ腫,2)皮下脂肪織炎様の臨床,組織像で発症し,cytophagic histiocytic panniculitisとの異同が問題となるような皮下リンパ腫,3)小児のおもに顔面に壊死を伴う丘疹,水疱を多発してくるリンパ球増多症の症例でEBVが高率に検出された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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