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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998

4 皮膚疾患治療のポイント

爪真菌症の新しい内服療法—抗真菌薬の間欠療法・パルス療法・短期投与療法

著者: 比留間政太郎1

所属機関: 1順天堂大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.135 - P.139

文献概要

 新しい内用抗真菌薬(フルコナゾール,イトラコナゾール,テルビナフィン)の登場によって,爪真菌症(onychomycosis)の治療が,従来よりもより容易になったことは確かである.爪真菌症においては,原因菌の検索のほか,1)爪の内部における薬物の動態の検索,2)QOLへの影響,3)治療に要する費用なども考慮されるようになった.また,内服方法については間欠療法・パルス療法・短期投与法などが考案され,治療成績も上がったようである.副作用としては,肝機能障害,薬物の相互の副作用,薬疹などが問題となる.今後は,各投与法における,投与量,投与間隔,投与期間などの更なる検討が必要である.なお,爪真菌症の病状は,手足の美容について問題を起こすだけでなく,引いては患者に精神的負担を与え,QOLの問題ともなる.したがって,医師は爪真菌症の治療に積極的に取り組むことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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