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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998

4 皮膚疾患治療のポイント

インターフェロンγによる疣贅の治療

著者: 白浜茂穂1 羽根田牧2

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室 2静岡市立静岡病院皮膚科

ページ範囲:P.141 - P.144

文献概要

 難治性の疣贅にインターフェロンγ(IFN—γ)の局所投与を行い良好な結果を得た.患者は25歳男性で手指背,および22歳の男性で右足底.それぞれ罹患期間は5年と3年で,様々な治療に抵抗を示した.疣贅の治療としてricombinant IFN—γを局所投与した.週1〜2回の投与回数で計7〜10回で略治した.疣贅はウイルス性疾患であるが,有効な抗ウイルス剤はなく,液体窒素療法,ブレオマイシンの局注,ヨクイニンエキス錠の内服,ポドフィリンチンキの外用などが行われている.いまだに確定的なものがなく,しばしぼ治療に難渋する症例に遭遇する.様々な治療に抵抗を示す例においてIFN—γの局所投与治療は試みてよい治療法の一つであると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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