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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998

4 皮膚疾患治療のポイント

全身性エリテマトーデスの免疫吸着法による血漿交換療法

著者: 古川福実1 大橋弘幸2

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室 2浜松医科大学第3内科学教室

ページ範囲:P.146 - P.151

文献概要

 重症全身性エリテマトーデス(SLE)に対してステロイドのパルス療法や免疫抑制剤の併用やいくつかの血液浄化法が用いられ有効な成績をあげている.血液浄化法は,1)パルスを含めた通常のステロイドや免疫抑制剤による治療に抵抗性で,特に重症な腎症状,中枢神経症状,肺出血などを伴った症例,および2)副作用のため十分量のステロイドを使用できない症例などが対象となっている.中でも免疫吸着法は選択的に病因物質を除去する方法で,抗DNA抗体高値を示す活動期のSLEに対してプレドニゾロンや他の免疫抑制剤との併用療法として有用で,二重濾過膜法に比べ,より特異的な治療であることが明確になりつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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