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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998

4 皮膚疾患治療のポイント

皮膚筋炎の予後因子

著者: 土田哲也1

所属機関: 1埼玉医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.152 - P.156

文献概要

 皮膚筋炎の予後因子を,間質性肺病変,悪性腫瘍などの直接的予後因子,および皮膚症状,抗核抗体などの間接的予後因子とに分けて,それぞれの関連を含めて考察した.間質性肺病変例の中で,生命的予後を最も規定する臨床型は急性進行群であるが,それは組織学的にdiffuse alveolar damageに対応する.そして,筋症状軽度,CK低値,Jo−1抗体陰性で急性進行性間質性肺病変を生じる予後不良の一群が存在する.また一方では,筋症状の軽度な皮膚筋炎の中には予後良好な一群も含まれる.悪性腫瘍合併は成人皮膚筋炎の死因として最も多数を占め,皮膚症状との関連では水疱形成と婦人科的悪性腫瘍合併との関連が注目されている.抗核抗体の中には,皮膚筋炎の臨床的特徴と相関がみられるものがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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