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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻5号

1998年04月発行

特集 最近のトピックス1998 Clinical Dermatology 1998

4 皮膚疾患治療のポイント

炭酸ガスレーザーの皮膚疾患への応用

著者: 橋本透1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.167 - P.172

文献概要

 炭酸ガスレーザーは,大部分が組織中に含まれる水分に吸収され著明な熱効果を現す.皮膚科領域では組織を蒸散する目的でdefocused beamで用いられており,各種の皮膚良性腫瘍の治療に適応がある.我々は,既に汗管腫,毛細血管拡張性肉芽腫,眼瞼黄色腫,脂漏性角化症,labial melanosisに炭酸ガスレーザー治療を行い良好な結果を得ている.いずれも切除に比し術中の出血は少なく,簡便で術後の疼痛もほとんどない.また本法は,粘液嚢腫,静脈湖などの口腔病変に対しても極めて有用である.炭酸ガスレーザーは,他のレーザー機器に比し安価で,日常的なこれら病変に対して推奨される治療法であろう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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