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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

臨床統計

間質性肺炎により死亡した皮膚筋炎—1例報告と当科における皮膚筋炎8例の臨床的検討

著者: 田村俊哉1 坂井博之1 高橋英俊1 山本明美1 橋本喜夫1 飯塚一1

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.397 - P.401

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 急速に進行した間質性肺炎により死亡した62歳,女性の皮膚筋炎を報告するとともに,過去10年間に当科で入院治療を行った皮膚筋炎8例を集計した.間質性肺炎の合併は3例に,内臓悪性腫瘍の合併は1例に認められた.死亡例は間質性肺炎を伴った1例と内臓悪性腫瘍を合併した1例の計2例であった.皮膚症状,検査所見から皮膚筋炎の予後について検討した.自験8例において死亡例と生存例で推計学的に有意差が認められたものはクレアチン係数のみであった.また,皮膚潰瘍は2例に認められたが,1例は当該症例であり,1例は重篤な嚥下障害を伴い,皮膚筋炎において皮膚潰瘍は予後や重症度と相関する可能性が示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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