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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

今月の症例

リンパ節結核に併発した腺病性苔癬

著者: 北村豪1 鶴田雄一郎1 緒方克己1 井上勝平1

所属機関: 1宮崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.404 - P.409

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 77歳,女性,宮崎県出身在住.初診の約1年前に右鼠径部リンパ節腫脹に気づいた.3か所の医療機関にて諸検査を受けるも確診に至らず当科を受診.初診時,両鼠径部の集塊状リンパ節腫脹と右鼠径部の皮膚瘻あり.全身に瘙痒性紅褐色小結節が多発.リンパ節からヒト型結核菌を培養同定.皮疹は病理組織学的に腺病性苔癬と診断した.リンパ節結核と腺病性苔癬のいずれに対しても抗結核療法が著効した.本邦の腺病性苔癬について文献的考察を行うとともに,当教室で経験したリンパ節結核についても併せて報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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