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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

症例報告

多発性Bowen病から進展した侵襲性有棘細胞癌の1例—シスプラチンによる徐脈を示した例

著者: 奥芝幹代12 加藤直子1 田村あゆみ1

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2奥芝外科皮膚科

ページ範囲:P.444 - P.446

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 両下肢の多発性Bowen病の一部から有棘細胞癌を発生し右鼠径リンパ節転移を伴った69歳の男性例を報告する.両足および左下腿に直径6mmから6cm大までの境界明瞭,角化性で茶褐色のBowen病を5個認めた.さらに易出血性で紅褐色の有棘細胞癌を1個右足背に認め,右浅鼠径リンパ節転移を伴っていた.外科的療法およびシスプラチン(CDDP)と5—フルオロウラシル(5—FU)による化学療法を行った.化学療法施行中,CDDPの副作用と考えられる洞性徐脈が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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