icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

症例報告

色素分界線条の1例

著者: 奥芝幹代13 加藤直子1 田村あゆみ1 西尾千恵子2

所属機関: 1国立札幌病院皮膚科 2西尾皮膚科 3奥芝外科皮膚科医院

ページ範囲:P.452 - P.454

文献購入ページに移動
 妊娠に伴い胸部および下肢に茶褐色の色素線条が出現した妊婦例を報告する.症例は26歳,日本人女性で,初診時に第1子の妊娠9か月であった.皮疹は左右対称性で乳房上方を斜めに横切り上腕の前内側に至るものと,大腿内側部から後内側を通り両膝窩部内側から内踝にまで至る茶褐色の境界線条であった.皮疹は妊娠7か月時から皮膚表面のチリチリ感を伴って出現し,妊娠週数に伴い境界明瞭となった.妊娠および出産には異常を認めず満期正常分娩後,産後2か月目で皮疹は一部を除き不明瞭となってきている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?