icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

症例報告

Hyperkeratosis lenticularis perstansの1例

著者: 澤田陽子1 藤澤百合子1 米田和史1 坂昌範2 山田晃司3

所属機関: 1岐阜市民病院皮膚科 2羽島市民病院 3山田皮膚科泌尿器科

ページ範囲:P.461 - P.463

文献購入ページに移動
 72歳,男性.約12年前から両手背,足背に自覚症状のない角化性丘疹が多発し,病理組織学的に,不全角化を伴う著明な角質の増殖と顆粒層の減少,真皮の細胞浸潤を認め,hyperkeratosis lenticularis perstansと診断した.また,真皮内に壁の多層化した汗管がみられた.免疫組織学的には,ケラチン染色K1,K10で角質層は正常部と比べて染色性が低下しており,基底層を除く表皮は染色性に濃淡があった.汗管は陽性に染まった.本症の発症機序に関して確定したものはないが,汗管の異常が関与している可能性が考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?