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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

文献概要

症例報告

Cutaneous immunocytomaの1例

著者: 垂水千早1 幸田衞1 渡辺圭介1 延藤俊子1 植木宏明1

所属機関: 1川崎医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.464 - P.466

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 67歳,女性.約半年前より背部に軽度瘙痒性の丘疹や結節,腫瘤が出現.生検組織では小型リンパ球が脂肪織にまで巣状に浸潤し,bottom-heavy patternを示した.B細胞から形質細胞までの成熟過程を示す腫瘍細胞で構成され,これらはIgG, kappa chainをmonoclonal的に強く産生していた.全身状態は良好で発熱,リンパ節腫脹もなかったが,Gaシンチグラムでは,すでに内臓器リンパ組織に集積が認められた.欧米で報告されているcutaneous immunocytomaに合致する症例と考え,その疾患概念の意義を検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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