臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

症例報告

巨大表皮嚢腫の1例

著者： 田村暢子¹ 宮沢めぐみ¹ 山川有子¹ 毛利忍¹ 鈴木敏彦²

所属機関： ¹横浜市立市民病院皮膚科 ²横浜市立市民病院形成外科

ページ範囲：P.471 - P.473

　46歳，男性の臀部巨大表皮嚢腫の1例を経験した．臨床症状，経過より診断は比較的容易であった．MRI検査所見は，mass内部がT1，T2強調画像でcysticな構造をとり，定型的であった．大きさが18×6×6.5cmで重量が640gと本邦報告例では最大級のものであった．組織学的に悪性所見は認められなかった．