臨床皮膚科52巻6号

1998年05月発行

治療

脂肪腫に対する超音波外科用吸引装置の使用経験

著者： 河出英明子¹ 谷口芳記¹ 野内伸浩¹ 前田吉民¹ 谷口弘隆¹ 稲地真¹ 清水正之¹

所属機関： ¹三重大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲：P.475 - P.477

　超音波外科用吸引装置（CUSA）を2例の脂肪腫の摘出に使用し，良好な結果を得た．被膜を露出した後，CUSAにて内容を吸引し結合組織および被膜を含めて摘出した．その結果，結紮などの止血操作をせずに脂肪腫を除去することができた．そして，腫瘤の大きさに比べて創部の大きさを小さくすることができ，術後の修復も良好で美容的に有用であると考えた．