icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻8号

1998年07月発行

文献概要

症例報告

アトピー性皮膚炎に併発した正脂血性扁平黄色腫

著者: 細江正哉1 横地きく香1 玉田康彦1 池谷敏彦1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.638 - P.640

文献購入ページに移動
 68歳,男性.幼少時よりのアトピー性皮膚炎にて加療中,顔面の下眼瞼より頬部にかけてびまん性の黄色腫が対称性に出現した.血液検査では,総コレステロール,中性脂肪,リボ蛋白,アポリポ蛋白等に異常は認められず,本症例は正脂血性の限局性扁平黄色腫と考えられた.治療として,ステロイド外用の中止と日光暴露を避けるように指示を行ったところ消退傾向を示した.本症の発症機序として,増悪,緩解を繰り返す慢性炎症反応に加え,長期のステロイド外用,更に日光暴露が主要な因子となっているのではないかと考えた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?