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症例報告
Granulomatous rosaceaの1例
著者: 冨澤幸生1
所属機関: 1医療法人社団日鋼記念病院皮膚科
ページ範囲:P.644 - P.646
文献購入ページに移動 49歳,女性.半年前から誘因なく悪化した顔面に対称性に分布する扁平丘疹と紅斑局面.ほてり,痒みは軽微で,外用剤の使用歴はない.組織学的に真皮上層から中層にかけてepithelioid cell granulomaを認め,その毛嚢との連続や毛嚢上皮の破壊は確認できない.眼病変,呼吸器病変はなく,ステロイド外用とミノマイシン®内服で軽快した.自験例をgranulomatous rosaceaと診断したが,本疾患がrosaceaのvariantに属するかどうかは,rosaceaの病因が多元的である可能性があり,その判断には慎重な姿勢が必要と考える.本疾患におけるgranuloma形成には免疫学的機序が強く働いていると推測する.
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