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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻8号

1998年07月発行

文献概要

症例報告

炭酸ガスレーザーが著効したoral florid papillomatosisの1例

著者: 片桐美之12 安齋眞一1

所属機関: 1山形県立日本海病院皮膚科 2山形大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.666 - P.668

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 63歳,女性の左頬粘膜に出現したoral—florid papillomatosisに対して炭酸ガスレーザー焼灼を行い著効した症例を経験した.これまで,この疾患に対しては凍結療法,電気凝固術,メソトレキセートやエトレチナート内服などさまざまな治療が試みられているが,その再発しやすさや,化学療法剤の全身投与の適応などの点で決め手となるような治療法が確立されていない.炭酸ガスレーザーによる焼灼術は,化学療法剤使用の必要がなく,凍結療法や電気凝固術に比し焼灼の範囲・深さの調節が容易で再発が少ないという点で,単純切除できないような大きさのoral florid—papillomatosisには有効であると考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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