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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科52巻9号

1998年08月発行

症例報告

眼鏡フレームの“先セル”による接触皮膚炎

著者: 日野治子1 長谷川毅1 湧川基史1 鹿庭正昭2 見城一敏3

所属機関: 1関東中央病院皮膚科 2国立医薬品食品衛生研究所 3コンテス

ページ範囲:P.701 - P.703

文献概要

 31歳,男性.眼鏡フレームの“先セル”の当たる両耳介上部の皮膚病変を主訴に来院した.接触皮膚炎を疑い,皮疹治癒後に原因を検索した.メーカーから提供を受けた樹脂,色素成分をパッチテストしたところ,樹脂サンプルは陰性,色素成分は強陽性を呈し,茶色の着色剤(TAP−72546)によるものと判明した.色素を成分分析したところ,2種の成分を得た.メーカーからペリノン系染料,アンスラキノン系染料との情報を得たが,患者の協力が得られず,これ以上には原因究明がなし得なかったが,着色剤は強い感作原因になり得ることが言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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